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KEIKO OHASHI Art Director

2019.02.05

今さら聞けない、同性婚のニュースの時によく聞く単語「LGBT」って何?

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LGBT 同性婚

first filmでは、

「同性婚がもっと”ふつう”であるように。

LGBT※に限らず、様々な多様性が認められる世の中になるように。」

(※レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字を取った言葉)

 

ということで、2年以上前からLGBTフレンドリーを公言し、認知を拡めるため同性結婚式の映像拡散などをおこなってきました。

 

今回改めてLGBTについて書いておこうと思います。

2015年の新語大賞3位。そもそもLGBTとは

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(1)最近よく聞くけど「LGBT」ってなに?

最近ニュースや雑誌など各種メディアに取り上げられることも増えましたが、

まだまだ「LGBT」という言葉を知らない方は多いようです。

LGBTとは、下記の頭文字を並べた言葉です。

L・・・レズビアン(女性同性愛者)

G・・・ゲイ(男性同性愛者)

B・・・バイセクシャル(両性愛者)

T・・・トランスジェンダー(性同一性障害を含む性別越境者)

セクシャルマイノリティと呼ばれる人の中には、この頭文字に含まれない少数者の方もいます。ただ、その性の在り方は非常に多様なので、いまは「LGBT」という言葉の中に包括されています。

 

LGBTは30人に1人。

わかりやすい表現として、「クラスに1人の割合でいるんだよ」といわれていました。

ただ最新の調べではもう少し可視化(※)されてきて、

「17人に1人くらいいる」というデータもあるそうです。

(※LGBT人口が「増えた」と勘違いされがちですが、これは昔より公言できる人が多くなって「可視化」されたという意味です。)

 

この数字は、左利きの人口とほぼ同じ。

もしくはAB型の人口と同じくらいです。

「同性愛者になんて会ったことない」

そういう人もまだまだ多くいるでしょう。


でも、「今まで生きてきて左利きの人に会ったことない」「AB型の人に会ったことがない」という人はいないのではないでしょうか。

当事者は当事者であることを言えずに隠していることがほとんどです。

あなたがたまたま誰からもカミングアウトされなかっただけで、確率論的にはあなたも今までに必ず出会っているはずなのです。

そのくらい身近にいるということを知ってほしいと思います。

(2)多様性を表す虹色、6色レインボーの意味を知ろう

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LGBTを支える人たちの活動シンボルは6色の虹色で、性の多様性を表しています。

 

LGBTをはじめとするセクシャルマイノリティの存在をアピールし、

その文化を祝うイベントを「プライド・パレード」と呼びます。

プライドパレードではこの6色レインボーのフラッグを掲げ、当事者も支援者も虹色の小物を身にまとってパレードします。

 

ちなみにプライドパレードにはセクシャリティ(自分の性の在り方)に関わらず、趣旨に賛同する方は誰でも参加できますよ。

世界中の様々な都市で開催されています。

日本でも全国各地で開催されていますが、規模としては毎年渋谷で行われている「東京レインボープライド」が1番最大規模のパレードです。

当事者が感じる生きづらさ

(1)攻撃もされないが、無関心な日本。

ゲイやレズビアンであることをカミングアウトすることについては、もう珍しくない時代になってきました。

テレビを見ていても、それをキャラクターの一部として表現しているので、なんとなく身近な言葉にもなってきていますね。


とはいえ捉え方は国によって大きく差があるので、一概に”社会が寛容になった”とは言いがたいところ。

日本も、たった数年前まで「異常性欲」「性倒錯」などと辞書に書かれてしまっていたくらい、”理解の遅い国”です。


ここ10年ほどの間にカミングアウトするようになった人の数は増えてきたかもしれませんが、まだまだ本人が同性愛者であったとしてもなかなか周りに言えない時代の真っ只中だと思います。

(2)知ってもらわなきゃ始まらない

冒頭でお伝えした通り、「first filmはLGBTフレンドリーです」と公言しています。

担当した最初のLGBTウェディングでお二人と一緒に。

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ちなみに、first filmの『新郎のいないウェディングパーティ』映像はこちらです。

『【同性婚】same-sex marriage / 同性結婚式 ダイジェストムービー』

https://www.facebook.com/firstfilm0113/videos/vb.319887528068847/488573281219297/?type=2&theater

いいね5000件超、シェア500件超。

多くの方々からのあたたかいコメントの数々を、ぜひ観て頂けたらと思います。


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2015年TRPにて。お二人ともLGBTフレンドリーを公言しているウェディングプランナーさんです。

LGBTフレンドリーを公言したら、自然とブライダル業界でのLGBTフレンドリーの輪も拡がりました。

ここ最近の世界の動き、同性婚事情

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(1)アメリカ同性婚合法化、虹色に染まったSNS

2015年6月26日。

アメリカの最高裁が、同性婚をすべての州で認める判断を示しました。

これによって、全米で同性婚が事実上、合憲化されることになりました。

言い方を変えれば、同性婚を禁じることは「憲法違反」となったのです。

これによりアメリカは、同性婚を認めた世界で21番目の国となりました。

(2)虹色に染まったSNSタイムライン、世界の大企業は先駆けてLGBTフレンドリー

TwitterやFacebookなどのSNS上では応援と歓喜のレインボーカラーで溢れ、#LoveWins(愛は勝つ)のハッシュタグがトレンド入りしました。

ホワイトハウスもライトアップで虹色に染まりました。

SNSアイコンでの表現は賛否両論巻き起こしていましたが、6色レインボーの意味を知るきっかけ、ひいては多様性を考えるきっかけになって良かったと思っています。


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GAPやLUSHは実は言わずと知れたLGBTフレンドリー企業。


(3)Appleティム・クック氏のゲイカミングアウトの意味

アメリカはここ数年のLGBTをとりまく環境の変化が本当に凄まじかったです。

たとえば、昨年はAppleのCEOであるティム・クック氏が自身がゲイであることをBloomberg Businessweek(世界140カ国で愛読されているビジネス情報誌)にて公表し、大きな話題になりました。

ティム・クック氏は、

「自身がゲイであることを誇りに思っている。ゲイであることは、神が私に与えた最高の賜物の1つだと考えている」

「AppleのCEOである自分がゲイを明らかにすることで、同じ悩みを持つ人達の助けになるなら、自分のプライバシーを犠牲にする価値がある。」

とコメントしました。

大企業のトップが改めて同性愛者だということを広く公言することには非常に大きな意味があります。

全世界のどれほどの当事者が心強く感じることでしょう。

少なくとも10年前には考えられなかったことだったと思います。

このカミングアウトを受けて、案の定

「ゲイなのは別にいいけど何でわざわざ言うの?言う必要ないんだから黙ってればいいのに」

という意見が多く散見されました。

たしかに異性愛者(いわゆるフツウと言われる人)は「私は異性愛者です!」なんて公言はしません。

なぜでしょうか?

 

もちろん、何も言わなければ、”当たり前”に異性愛者として扱われるからです。

わざわざ言う必要が無いのです。

 

それは同時に、同性愛者は同性愛者であることを自ら公言しない限り、社会では当然のごとく異性愛者として扱われることになります。本当は違うのに、です。

 

それでも「言う必要ないんだから黙ってればいいのに」と思いますか?

あなたが異性愛者だとして、なぜかひょんなことがきっかけで周りにゲイだと勘違いされ始めたら、あなたは「違います」と言いませんか?

きっと言うと思います。

でも、勘違いされていたって生きていけるんだから黙っててもよくないですか?

……ほら、よくないですよね。

 

当事者もわざわざ労力を費やして公言したいわけではありません。

「カミングアウト」と表現されると仰々しく感じるかもしれませんが、

要は「異性愛者だと思われてるけど誤解です、違います」と伝えたいだけなのです。

本当は違うのに黙ってろというのは酷ですよね。

この件でティム・クック氏は、「同性愛者も”当たり前”に存在するのだ」ということを自分のプライバシーと引き換えに伝えてくれました。

 

(4)アメリカだけにとどまらない、世界に拡がる「同性婚容認」の動き

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アメリカの同性婚合法化は今までで一番大きなニュースになりましたが、もちろんアメリカだけでなく、同性婚を認めようという動きは世界中で広がっています。

先日はルクセンブルクで同性婚を認めるという法律が施行され、現職の首相が男性パートナーと結婚をしています。

5月にはアイルランドが国民投票をして、憲法を修正して同性婚を認めました。

この変化は世界的な傾向でもあると言えると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

近年めまぐるしかった海外の動き。 さぁ、そんななか、日本の状況はどうでしょう?

気になりますよね?次回は日本の話をしたいと思います。

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