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KEIKO OHASHI Art Director

2019.01.21

結婚式での一眼レフ写真撮影、手ブレを減らす6つの方法

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せっかく買った一眼レフカメラ。結婚式でも上手く使いこなしたい!!旅行で景色はきれいに撮れるのに、チャペルや披露宴会場などの室内だとブレてしまって、後でパソコンで拡大して見てガッカリなんてことはありませんか。

今回は、室内でもブレないように撮影できるポイント6つをお伝えします!

カメラの持ち方

結婚式場で見かける「その持ち方、確実にブレるよ!!」な持ち方として、両手で一眼レフカメラのボディを持ってしまう持ち方です。

 

このようにカメラのボディの両サイドを両手で鷲掴みのイメージです。

この持ち方は、支えになる部分がないので、シャッターを切った瞬間にカメラ全体が下に下がってしまい、ブレる率が高くなります。


<NG例-1 鷲掴み>

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<NG例-2 レンズ握りしめ>

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<正しい持ち方>(分かりやすいように、少し誇張してあります。)

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右手でカメラのボディ、左手でレンズの下の辺りを支える感じで持ちましょう。それだけで、無駄にグラグラ揺れるのを防ぐ事ができます。この時に、レンズをがっちり握らないで軽く支えて持つのも大切なポイントです。

カメラの構え方

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コンパクトデジカメと違って、一眼レフカメラは重さがあります。望遠レンズが付いた時には、かなりの重さになります。その重さを支えるために、腕だけではなく全身で支えるつもりで構えましょう。

 

グラグラしないように、まずは足を軽く前後に開いて安定するように立ちましょう。両足をきっちり揃えて撮影しているカメラマンは、あまり見かけないと思います。
重いカメラを支えるために、自分自身が三脚の役割を果たすイメージです。

そして、脇を締めましょう。脇が空いてると、そこもまたグラグラする原因になります。

さらに、カメラのファインダーを覗く時に、なるべく眉間をカメラに押し付けて、鼻が押しつぶされる感じで、そこでもカメラを固定しましょう。

シャッターボタンの押し方

気づかぬうちにやってしまっているのが、これかもしれません。

ただ、押すだけの動作ですが「シャッターチャンスだ!!」と思うと、力が入ってしまって、シャッターボタンを必要以上の力で「えいっ!!」と押し込んでしまっていることが多いようです。

 

<NG例-指先で押し込む>

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押し方としては、シャッターボタンを半押しするとフォーカスが合うカメラが多いと思います。半押しした後、指先ではなく、指の腹でそっと押し込みましょう。

指先で強く押し込むと、カメラのシャッターボタンがある方に傾く可能性があります。勢い良く押したくなる気持ちは分かりますが、シャッターチャンスを逃さないように、しかし意識して丁寧にそっと押しましょう。

 

<指の腹で優しく>

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体を固定する

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ここまで、持ち方・構え方と注意するポイントを見て来ました。

それでもブレてしまう場合、さらにどうしたらいいのか。
カメラ自体が重いので、特に女性が撮影する場合は、どんなに注意していてもコンパクトデジカメよりも断然ブレ易くなります。一眼レフには、構えるためのベースになる腕の力がコンパクトデジカメよりも必要になるからです。

 

例えば、チャペルで着席した状態で撮影する場合。

イスに肘掛けがあれば、そこに肘をついて腕の動きを固定して、カメラを構えても良いでしょう。もしくは、隣が友人の場合、肩を貸してもらうということも出来るでしょう。(実際に撮影現場で、新郎新婦の親戚の方からケーキカットのシーンを撮影する時に「グラグラするから、肩貸してな〜!」と言われ、お貸ししたことがあります。)

 

披露宴会場はさらに暗い場合がありますが、こちらでもテーブルやイス、壁などにもたれて固定する事により、ブレを減らすことができます。

息を止めない

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これは、意外と大事なもう一つのポイントです。

 

最近の一眼レフは、かなり軽くなりました。とはいえ、スマホのカメラやコンパクトデジカメに比べると、やっぱり重いですよね。さらに望遠レンズなどを付けていざ撮影!

となると人は何故か息を止めてシャッターを押してしまいます。

 

そう、手ブレしないために、人は緊張して息を止めてしまうのです。

息を止めてシャッターを押す行動は、レンズが広角側より望遠側に近くなるとより一層顕著に現れます。

 

三脚を使わない手持ち撮影では、広角レンズよりも望遠レンズの方がピントを合わせるのが大変です。(AF撮影でも同じです)
そのため、知らず知らず体に力が入り、息を止めてしまいがちです。シャッターを押す時にはもう息を止めて腕がプルプルしていたりします。それでは優秀な手ブレ補正機構を持つカメラでも手ブレしてしまいます。

望遠レンズを使っていつも手ブレしているのであれば、息を止めず、少しづつ息を吐きながらシャッターを押してみましょう。すぐに効果が分かりますよ!

手ぶれ補正スイッチON

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カメラのボディ側やレンズに付いている手ブレ補正機構を使ってみましょう。

使うというより、タイトル通り「手振れ補正スイッチがONになっているか確認しましょう!!」ということです。

 

手持ちのスナップ撮影では重要なカメラやレンズでの手振れ補正機構。

上記の手ブレ対策を行っても何故か写真がブレブレになってしまう… そんな時カメラやレンズの手振れ補正スイッチがOFFになっていませんか?

現在のカメラの手ブレ補正機構はかなり優秀です。少し明るめの場所ならカメラを片手で構えて撮ってもほとんど失敗しないと言っても良いくらいです。

ちょっと手ブレが気になる場合は手ブレ補正スイッチを確認してみましょう。

 

※注意!!

三脚を使って風景などを撮る場合は逆に手ぶれ補正スイッチを切るようにしましょう。

スイッチが入っていると、逆に撮った写真がブレてしまう現象が発生します

(機種により異なります。)

ISO感度を上げる

カメラ側の設定の内容をあまり把握出来ていない場合、まず自分が注意すれば改善出来る点を挙げて来ました。つまり、撮影する時の基本の体勢や持ち方を身につけると、ある程度ブレは減らす事が出来るということです。

 

そこからさらに、今度は簡単に出来るカメラ側の設定の変更をしましょう。

以前の記事、結婚式で一眼レフをうまく使いこなすために知っておくべき3つの設定にも書きましたが、ISO感度の設定を変更しましょう。

 

ISO感度は、その場の明るさに合わせて変更します。

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暗い時には、数値を上げます。持っているレンズの明るさや、被写体の動き、その場の明るさにもよりますが、最低でもISO800は必要になるかと思います。それでも、まだ心配であれば、ISO1000,1250,1600,2000等、小刻みに数値を変更する事ができます。ただし、数値を上げて行くと、それにつれて写真の画質は落ちて行くので、そのバランスにはくれぐれもお気をつけ下さい。

 

<ISO800の設定の場合の表示>

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<ISO1600に上げた場合の表示>

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また、暗い所から明るい所に出て撮影する時には、暗い所で上げたISO感度の設定を下げるのを忘れて撮影してしまいがちです。そのままの状態で明るい所で撮影してしまうと、今度は明る過ぎて真っ白な写真が撮れてしまうので、場所が変わる時、明るさが変わる時には、必ずISO感度の変更をしましょう。

 

それだけで、手ブレは劇的に減らすことが出来るはずです。

 

ISO感度に関しては、現場でコンパクトデジカメで苦労されているゲストの方も多くいらっしゃいます。念のため、コンデジ画像も載せておきます。

 

<コンデジ表示>

 

このカメラの場合:撮影メニュー → ISO感度設定 → 数値選択

 

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連写

そして、さらにシャッターを切っている時に出来るブレ対策を1点。

それは「連写」です。

 

この場合の連写とは、設定で低速及び高速の連写の設定にしておくことで出来る撮影で、1回シャッターボタンを押すと、連続してシャッターを切り続けるというものです。

 

<連写への切り替え>

連写(continuous shooting)にも、高速と低速があります。

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《コンデジ表示》

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1枚では、ブレているカットでも、同じ場面を複数枚連写することにより、その中のどれかがブレていない可能性があります。(大幅にブレているのが明らかな状態で連写した場合、ブレ写真を大量生産することになりますが…。)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、カメラの設定をあまり把握していなくても、少しカメラに意識を向ける事で、簡単に出来るブレ対策を挙げてみました。

そこから少しだけ、カメラ側の設定にも踏み込みましたが、今回の要素を1つずつクリアしていくと、確実にブレを減らせるかと思います。ぜひ、お試し下さい!!

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