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MAMIKO KAJIWARA Chief Marketing Officer

2018.05.17

「新郎新婦と結婚式のその先も一緒に生きていく」ウェディングプランナー、Natsu.さんインタビュー

「結婚式の準備は大変ですごく面倒なもの」
「結婚式なんてなんだか恥ずかしい」
「結婚式にお金を使うなら他のものにお金をかけたい」

正直、そう思っている人って多いのではないでしょうか。

その考えが間違っているのではなけれど、そういう感情を気がつかないうちにとっぱらってくれる人がいるならば。誰に結婚式を相談するかでその後の人生もちょっと素敵なものに変わるとしたら。

「私はウェディングプランナーだけど、ウェディングをプランする人っていう概念があまりなくって。」

そう話すのはウェディングライフデザイナーの肩書きを持つNatsu.さん。ウェディングの最前線で活躍する方々にアレコレ伺うシリーズ第三弾です。

プロフィール



1977年7月6日生まれ

大学時代にウェディングの世界に焦がれ 在学中アシスタントとしてこの世界に飛び込む。

その世界に触れ、一生ウェディングと共に生きることを決意。

卒業後ウェディングプロデュース会社にてプランナーの経験を積み
人と人とが心で創るウェディングを伝えるべく 2004年ジュリアスローズとしてフリー活動開始。

2007年株式会社ジュリアスローズ設立。現在も未来もウェディング人生進行中。


今回お会いしたのは、株式会社lamp代表(昨年設立10周年を迎え、社名を変更されました)、ウエディングサロンJULIA’S ROSE(ジュリアスローズ)のウエディングプランナーNatsu.さん。

Natsu.さんを一言で表すならば「生粋のウェディングの人」。

大学在学中に老舗花屋「U.GOTO.FLORIST(ゴトウフローリスト)」さんの作るオートクチュールウェディングに触れ、そこからこの世界にどっぷりハマること18年。やればやるほどウェディングに対する愛情が深まっていてウェディングのことを考えない日は1日もないんだとか。

そんなウェディングを愛してやまないNatsu.さんのまわりにはNatsu.さんに魅せられた人々がたくさん集まっています。
その理由を見つけるべく、Natsu.さんのこれまでとこれからを伺ってきました。

ウエディングライフデザイナーである理由


梶原はじめまして!

Natsu.:どうも〜。あの・・・私こんな風にお話するの苦手で。

梶原大丈夫です、ゆるっといきましょう。笑。早速なのですが・・・Natsu.さんのインスタ拝見させていただきました!

Natsu.:あら、恥ずかしい。

梶原お料理がプロ級で・・・すごいですよね。見てるとよだれが・・・。

Natsu.:お友達とか花嫁さまが来たりすると作るんです。居酒屋Natsu.かビストロNatsu.か選んでもらって。

梶原花嫁さまも・・・?

Natsu.:そうです。花嫁さまばっかりなんです、お友達。

この日もインタビュー前に花嫁さまにお会いして手作りケーキをいただいたそう。
手の込んだバターケーキ、素敵!

梶原それって・・・Natsu.さんがウェディングプランナーという肩書きじゃなくて「ウェディングライフデザイナー」となっている部分に通じているんでしょうか。

Natsu.:そうなんです。私はウェディングプランナーだけど、ウェディングをプランする人っていう概念があまりなくって。出会ったお客様とその後の人生をどう過ごすかっていうのが私が大事にしている部分なんです。

結婚式という大事な日をあれだけ一緒に考えて考えて・・・どちらかというと結婚式以外の話もすごくたくさんしながら迎えるので、ちょっと家族に近い感覚になってくるんですよね。

梶原結婚式が終わったら「はい、次!」じゃない。

Natsu.:はい。むしろそこから始まると思っていて。結婚式までは仲良くても新郎新婦とプランナーという関係性は必ず成立していて。

やはりその結婚式を絶対に成功させるぞという想いが一番にあるんだけど、それが終わったあとにまたちょっと関係性を変えて、人生のそばにいるひとっていうものになりたいというか・・・

もうちょっと私の場合長いスパンで寄り添いたいなっていう想いがあるんですよね。

梶原だから、ウェディングライフデザイナー。

Natsu.:そうなんです。あ、一昨日も赤ちゃんを連れたお二人の客様が遊びに来てくれたんです。こうやって私のお客様同士が仲良くなって遊んだりしてくれることがなんかいいなぁって。私自身が集まる会なんかを開くとかではなくて、繋いだところがまた繋がってもらっているのもとっても嬉しいですね。

梶原プランナーとはたしかにちょっとちがうイメージですね。

Natsu.:そうですね。結婚式の準備もけっこうしっかり会うのですが、なんならその後のほうがもっと深いというか、用事がなくても繋がっている感じで。結婚式ってやっぱり用事というか打ち合わせという目的があるので。

梶原Natsu.さんの目指す花嫁さまとの関係性作りというのは、やはりフリーになってからなのでしょうか?

Natsu.:お客様との向き合い方はプロデュース会社でプランナーをしていたときも、フリーになってからも、そこはあまり変わってないですね。

梶原でもそれだけ花嫁さまも寄り添ってくれるのにはNatsu.さんの人柄なんだと思います。

Natsu.:私がたぶん・・・「プランナーと花嫁」という関係性だけじゃないよっていうふうに、自分のことをたくさん話すので、お客さまも扉をあけてくれてくれるのかな?と感じています。

長きにわたるウェディング人生、大きく変わったものとは?


お互い、けっこう大人ですよねって。笑。

梶原そもそもNatsu.さんは大学時代にこの世界に飛び込んだということですが、その頃から考えるとやはりウェディング業界というのは大きく変わりましたか?

Natsu.:いやぁもう・・・すっごい変わってますよねぇ。

この業界に入った頃の結婚式は式場ホテルが主流だったんです。そういう流れもあって私が初めて出会ったゴトウフローリストさんが作るオートクチュールウェディングがそれはそれは画期的で衝撃的で。

あまり知られていなかったけれど、当時は一部の方々がオリジナルウェディングをプロデュースする会社がで始めたころでもありました。

梶原今でこそCRAZYWEDDINGさんが「オリジナルウェディング」というものを世に広めたイメージが強いですけれど、実はもっと前からあったんですね。

今はどうでしょう・・・やはりオリジナルウェディングが当たり前になってきていると感じる部分はありますか?

Natsu.:たぶん、その中にいるから当たり前になっているだけで、日本全体やこれから結婚式を始める新郎新婦さま目線からしてみればあまり変わってないのかもしれません。ただ、みなさんのセンスがものすごく研ぎ澄まされてきたのは感じます。

梶原たしかに。情報化社会ですもんね。そういう意味では花嫁さまたちも変わってきたと。


Natsu.:そうですね。みるものたちも綺麗になっているので、意識が高くなってきて求める人が増えてきているしそれが決定的な感じになってきていて。

おしゃれな人もとっても多いですよね。そういう意味では「自分たちの想いを形にする」というふうに自然とオリジナルウェディングを作るながれになっているのではないかと思います。

梶原逆にNatsu.さんの中で変わったことってありますか?例えば・・・今でも結婚式当日はまだ緊張しますか?

Natsu.:うん、しますよー。たぶん若い時の方が緊張してなかったんじゃないかな。逆に何も見えてなさすぎて。

梶原なるほど・・・。

Natsu.:なんとなく「自分はできている」という感覚になっていましたね。みなさんがいるからできているのに。見えてないときってできている感覚に陥りやすいんです。

やればやるほど自分がまだまだだなって思えたり、見えてなかったところまで見えてくるから緊張するんですよね。
家族像とか人生観とかゲストとのつながりとかそういうところまでみえてくるから。

結婚式って奥深いなって。こんなに奥深いものないなって。

梶原みずからも年を重ねるからこそみえてくるものってありますよね。

Natsu.:そうなんです。もうとにかくウェディングにも新郎新婦にも愛情が増す一方で。楽しくてしょうがないです。

梶原すごい・・・。「生粋のウェディングの人」なんですね!

ウェディングは「誰に相談するか」が大切

ーNatsu.さんのウェディングサロンは大学生のとき「自分が生きていく道」を教えてくれた「ゴトウフローリスト」さんの奥にあり、Natsu.さんのつくるウェディングはいつでも花とともにあります。


素敵な高砂・・・!

梶原Natsu.さんのつくるウェディングはお花のイメージがとても強いのですが、ただ華やかなのではなくて、「こんな組み合わせもオッケーなんだ」と思うようなものもあったりと頭の片隅に残るイメージで。

Natsu.:もうずっとずっとお花と過ごしてきて・・・お花が好きすぎるんです、私。笑。



梶原やはりお客様はそんなNatsu.さんの世界観でNatsu.さんを選んでいる方が多いのでしょうか。

Natsu.:いえいえ。むしろそういう方は一部だと思います。私が最初お会いするお客さんて全くこだわりがなかったり、結婚は決まっているけど結婚式はしないかもしれない・・・みたいな人が多いんです。

梶原そうなんですか!

Natsu.:私はインスタなどからのお問い合わせよりご紹介がほとんどというのもあって、とりあえず相談してみようかな、みたいなスタンスで来られる方が多いんです。
でも実は、結婚式の概念がなかったり結婚式がヤダっていうマイナスな気持ちを持っている方、すごく多いんですよね。

梶原そういう方たちがNatsu.さんのところにきて結婚式をやりたくなるキッカケって何なのでしょうか?

Natsu.:私もそこは全然分からなくて。笑。ただ、話をしたあとにすごく楽しく帰っていく二人をよく見ています。

梶原Natsu.さんだ。すべてはNatsu.さんだ・・・。

Natsu.:たぶんね、私じゃなくって、私がすごい楽しそうだからだと思うんです。いろいろ聞いてみた結果、この人本当にウェディングがすきなんだなっていうのを知って、もしかしたら結婚式って楽しいんじゃないの?っていうふうに結婚式のイメージがマイナスからプラスに変わっていって。

そうしたら気がつけばみなさんこだわりが強くなっていくんです。私と一緒にいると。笑。

梶原でもそうやって結婚式に対する印象や心持ちが変わるってすごいことだと思うんです。どんなプランナーさんと出会うかってとても大切なんですね。

Natsu.:ありがたいですよね。でもプランナーって一番なにもできない人なんです。新郎新婦の想いを形にしていって、私が信頼するチーム(カメラマンやヘアメイクや花屋など)の中から新郎新婦に合った人たちを選んでそこに想いを伝える役目なので。

梶原パイプ役。

Natsu.:そうです。そこでそのつなぎ目をいかに強くしてその新郎新婦と一緒につくるチームワークをぎゅっとかためることに徹底します。あなたたちを愛するこういう人たちがいるよっていうことをたくさん伝えるんです。

梶原なるほど・・・ジュリアスローズのもとに届く花嫁様からのメッセージ(HP掲載)もみなさん本当に結婚式をやってよかったという想いが溢れてますよね。私も印象に残ったものがあって・・・


ー結婚式をあげる意味は人それぞれ。と言ってしまったらそこまででそれ以上もそれ以下もないけれど、何か言葉に置き換えるとしたら。目に止まったのはNatsu.さんのお客様からのメッセージでした。

“思い返せば、私の実家にはいつも両親の結婚式の写真が飾られていました。幼い私は、何度引っ越しても登場する若いふたりの姿をよくからかったものですが、 いまはその理由がなんとなくわかるような気がします。
幸福なはじまりの記憶。それはたとえ数時間でも、その後の長い道のりをほのかに照らし続けてくれる、 小さな光なのかもしれません。”
ジュリアスローズHPより一部抜粋

Natsu.:あ、この方メッセージ!これは本当に大切にさせていただいている言葉で・・・。結婚式の意味というものがココに全て詰まっていると思っていて。

梶原結婚式ってマイナスな面を見たらキリがなくて・・・それでも結婚式がなくならない理由というのがここにあるのかな、と感じましたね。

Natsu.:本当にそうですね。それにこの方ももともとは結婚式には興味がない、結婚式はあまりやりたくない、という花嫁さまでした。

梶原もう、結婚式に迷いがある人はNatsu.さんまで!!(笑)

新しいウェディングの世界を

梶原これからの目標というのはありますか?

Natsu.:これからどんどん年を重ねていったときに、どうやってウェディングに携わっていくがが夢であり、課題ですね。やっぱり新郎新婦のおふたりと歳がはなれていくことっていうのが良いことも悪いことも両方あって。感覚がわからなくなってきたら怖いなとか思う時期もありました。

梶原ジェネレーションギャップ。


Natsu.:はい。そこで提案するものがふたりにとってベストでなくなってしまう感覚がいつかきたら嫌だなっていう恐怖があったんですけど。

でも最近はそれは恐怖じゃなくて、歳を重ねれば重ねるほどきっといいものがあったり、その時の自分と出会う人もかわっていく、その時の私だからこそ出会える新郎新婦がいらっしゃる。ウェディングと一緒に歳を重ねていくという感覚にかわってきたんです。

だから目標とかゴールっていうのはなくて。もともと経営者向きじゃなくて(笑)。目標やゴールを決めないんです。そういうのを決めるのが苦手で。

ただ、目標は掲げていないんですがやりたいことがどんどんあふれてきちゃって。それが自然に目標になっていって。気がついたらなにかの作用で動いちゃっている、というかんじなんです。

梶原すごいですね!まだまだ夢の途中というか。

ーやりたいことが溢れて止まらないというNatsu.さんは、最近ではこれまでの常識を覆す花屋からつくる結婚式「フラワリズム」をスタートさせたり、ハワイウェディングにも進出。

また、<花と一体化したパニエもブーケもいらないファッション感覚を意識したウェディングドレス>をコンセプトに掲げたドレスショップ「with flower」を立ち上げ、新しいウェディングの世界を作っています。


Natsu.:そういえば・・・今私のウェデイングのお花を撮ってくれるカメラマンさんとか、今新しく作っているドレスブランド「with flower」のデザイナーも制作者も、もともと私の花嫁さまです。笑。

梶原なんと・・・。Natsu.さんから広がるウェディングの輪。すごいですね。まさにウェディングライフデザイナー。

Natsu.:もうありがたい、ありがたいしかないです。とくに今、ウェディングドレスを制作してくれている方はお子様が居るので彼女が働きやすい環境を作っています。今後も子供がいる方も気兼ねなく働けるようにしていきたいなぁって。

梶原ウェディングの世界は出産したらあきらめざるを得ないという話もよく聞きますもんね。

Natsu.:そうなんです。これからどんどん女性が輝ける場をつくるお手伝いもしていきたくて。

梶原もうその辺のお話については3時間くらいイケますよ私!

Natsu.:じゃあ、次は居酒屋Natsu.かビストロNatsu.でお話なんていかがでしょう。笑。

梶原居酒屋Natsu.でー!どこまでもついていきますー!Natsu.さーん!

まとめ

結婚式は誰に相談するか、誰と作るかで大きく変わるもの。Natsu.さんを取材させていただいて改めてその意味がわかりました。

その道を愛してやまない人には、マイナスの感情もプラスに変えてしまうとてつもなく大きなパワーがあります。

結婚式の準備も当日もその後も含めて寄り添ってくれるウェディングプランナーさん、もとい、ウェディングライフデザイナーさんって素敵だと思いませんか?

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