結婚式でお祝いの気持ちを込めて新郎新婦に渡すご祝儀袋。
ご祝儀袋には、入れる金額や書き方など、ひとつひとつの物事にマナーがあります。
新郎新婦に失礼のないよう、きちんとマナーを守りたいところ。しかし、そうは言っても慣れていなかったりすると戸惑ってしまいがちですよね。
本記事では、つまずいてしまいがちなご祝儀袋の書き方にスポットを当ててご紹介していきたいと思います。
ボールペンはNG!ご祝儀袋を書くのは筆ペンが◎
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ご祝儀袋は、毛筆や筆ペンを使って書くのが一般的です。
毛筆や筆ペンの中でも、濃い墨のものにしてください。濃い墨はお祝いごと、薄い墨はお悔やみごとに使うとされているため、気をつけましょう。
ボールペンや万年筆は基本的にNGです。
サインペンは使っても大丈夫なのですが、毛筆や筆ペンが基本とされています。
人によってはサインペンだと失礼と感じる方もいらっしゃるので、できれば毛筆や筆ペンがよいです。
(1)おすすめの筆ペンの種類
筆ペンには、筆先の硬さやインクによってさまざまなものがあります。
筆先の硬さの種類は「硬筆タイプ」、「軟筆タイプ」、「毛筆タイプ」の3つに大きく分けられます。
「硬筆タイプ」はペンのように筆先が硬いため、初心者におすすめです。
「軟筆タイプ」は筆がしなやかなので、太く大きい文字を書く際におすすめです。
「毛筆タイプ」は毛筆にもっとも近い書き心地が特徴。毛筆に慣れている方におすすめです。
また、インクは「顔料インク」と「染料インク」があります。
「顔料インク」は濃い色を発し、文字を書くことに適しています。
「染料インク」は発色がよくぼかして使えるため、絵を描くことに適しています。
そのため、ご祝儀袋には、「顔料インク」のものがおすすめです。
ご祝儀袋の表書きには「寿」と贈り主の名前を
続いては、表書きの書き方をご紹介していきたいと思います。
(1)お祝いの名目の書き方
ご祝儀袋のお祝いの名目は、水引から上部分の中央に「寿」もしくは「壽」と書きます。
ご祝儀袋によって短冊がついているので、その場合は短冊に名目を書きます。
式前に渡す場合は、「御結婚御祝」と書くのが一般的です。
市販のご祝儀袋には、あらかじめ名目が書かれているものもあります。
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その中でも、「Happy Wedding」と書いてあるものもあります。
「寿」もしくは「壽」が一般的とされているので、英文字はカジュアルな結婚式以外では避けた方がよいかもしれません。
(2)贈り主の書き方
贈り主の名前は、水引から下部分に書きます。
人数によって書き方が異なるので、それぞれご紹介していきますね。
・個人
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水引から下部分の中央に書きます。
お祝いの名目の文字より少し小さめに書くとバランスがよくキレイに見えます。
会社名を書く場合は、名前の右上に書きましょう。
・夫婦連名
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水引から下部分の中央に夫、夫の名前の左横に妻の名前を書きます。
・家族
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家族の名前を書く場合、人数によって書き方が異なります。
短冊の場合はスペースが狭いので、2名までにします。水引から下部分の中央に夫の名前を書き、左横に妻の名前を書きます。
短冊じゃない場合は3名までです。中央に夫の名前を書き、左横に妻、子の名前を順に書きます。
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3名以上の場合は、世帯主の名前のみを中央に、左上に小さく「他家族一同」と書きます。
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書ききれなかった名前は、別紙を用意して中袋に入れます。
別紙の上部分の中央に「寿」と書き、下半分に右から夫、妻、子の順に書きます。
・カタカナ
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名前や会社名が外国語の場合はカタカナに直して縦に書きます。
カタカナに直すのが難しい場合は、アルファベットを縦に書きましょう。
・多人数
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会社やグループなど多人数の場合は、中央に「○○一同」と書きます。
・3名以下の友人同士
友人同士で渡す場合は、中央から左へ年齢や地域が高い順に書き連ねていきます。
年齢などに違いがないのであれば、五十音順に右から書きましょう。
もしくは、バランスがよくなるように中央寄りに書き連ねても大丈夫です。
・3名以上の友人同士
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3名以上の場合は中央に代表者名を、左横に「外一同」と小さく書きます。
書ききれなかった名前は別紙に書き連ね、中袋に入れます。
年齢や地位が高い順に右から書きます。年齢などに違いがないのであれば、五十音順に右から書きましょう。
・宛名を書く場合
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ご祝儀袋に宛名を書く場合は、水引きより上半分の左に新郎または新婦の名前を書きます。
このときに注意しなければいけない点がひとつあります。
それは、宛名を書くと贈り主は中央から左へいくほど格が上になります。
宛名を書かない場合と逆になるので、注意が必要です。
こちらも贈り主が3名以上になると別紙に書き連ね、中袋に入れます。
別紙では年齢や地位が高い順に右から書きます。
中袋には金額と住所、贈り主の名前を
中袋には、金額と住所、贈り主の名前を書きます。
上記項目をきちんと書く理由は、新郎新婦が後から見返した際に整理しやすくするためです。
使用するペンは、先ほどご紹介したようにサインペンでも大丈夫ですが、毛筆や筆ペンが好ましいです。
それでは、下記より詳しい書き方をご紹介していきますね。
(1)表面
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中袋の表面には、ご祝儀の金額を書きます。
書き方は、「金○萬円」。数字を下記のように旧字体にするのがポイントです。
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10万円以上を包む場合は、也を最後につけて「金○萬円也」と書きましょう。
(2)裏面
裏面には、一般的な封筒を郵送するときと同じように住所と贈り主の名前を書きます。
結婚式・ご祝儀袋の包み方とお金の入れ方
見落としがちですが、実はご祝儀袋には包み方とお金の入れ方のマナーがあります。
ここでは、上記2つをご紹介していきます。
(1)ご祝儀袋の包み方
結婚式などのお祝いごとでは、「幸せが(下に落ちずに)たまりますように」、「喜びは天を向く」という意味を込めてご祝儀袋の上包みを上向きに折り返します。
下向きに折り返すとお悔やみごとになってしまうので、気をつけましょう。
(2)中袋のお金の入れ方
中袋には、表面から見てお札に描かれている肖像画が上に来るように入れます。
初心者から上級者まで!おすすめの筆ペン4選
最後に、ご祝儀袋に書く際におすすめの筆ペンをご紹介していきたいと思います。
(1)ZEBRA 筆サイン 中字(硬筆・顔料インク)
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上記商品はのし紙や宛名書きに向く線幅に適している中字タイプです。
筆ペンでありながらサインペンに近い書き味なので、サクサク書けます。
筆ペン初心者におすすめです。
(2)PILOT カラー筆ペン 筆まかせ(硬筆・顔料インク)
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こちらは、サインペンに近い書き味で、新開発のハードチップにより「トメ、ハネ、ハライ」を簡単に表現できる筆ペンです。
しっかりとした細字を書きたい方におすすめです。
(3)墨液 くれ竹筆 中字(毛筆・顔料インク)
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ホンモノの毛筆のような書き心地を実現しているくれ竹筆シリーズ。
毛筆に慣れている方におすすめの商品です。
(4)ぺんてる ぺんてる筆 極細(毛筆・顔料インク)
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やわらかな書き味が特徴的な極細の毛筆ペン。
長年にわたって人々から愛され支持されてきた製品に贈られる「ロングライフデザイン賞」を受賞した商品です。
まとめ
ご祝儀袋には、使ってもよいペン、表書きと中袋の書き方のマナーがあります。
特に表書きは贈り主の書き方が多岐にわたり、大変なポイントだと思います。
初めて書く方は、あらかじめ書き方をチェックしてから実際に書いてみてください。スムーズに進められるはずです。
「間違ってしまうかも…」と不安な方は、短冊で予備のものも入っているご祝儀袋が安心です。
通常、ひとつのご祝儀袋に短冊が2枚入っている場合は、短冊を重ねることと「幸せが重なる」ことを掛けて重ねて渡します。
しかし、最近はカジュアル化が進み、そういった風習が薄くなりつつあります。
気になる方は、短冊が2枚以上入っているものを購入するとよいでしょう。