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KEIKO OHASHI Art Director

2019.02.09

ひと味ちがうと思わせる!結婚式で撮影したビデオを上手に編集する3つのポイント

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MOVIE

以前「結婚式のビデオ撮影が上手くなるたった3つのコツ」という記事を書かせていただきましたが、今回はその延長でその撮ったビデオを編集してみよう!という内容で書かせていただきます。

 

因みに私は結婚式で撮影された、いわゆる「記録ビデオ」を毎日のように編集しています。

かなり繊細な作業で、とても時間がかかります。毎日編集をしている私たちでも、ものによっては3時間ほどかかる場合も。

 

何度も言いますが、ビデオの編集って本当に時間がかかりとても大変な作業です。

経験者や得意な方は別として、「やったことないけど気合を出してやってみよう!」

という方は、きっと本気でやったとしても1日以上はかかるでしょう。

 

その時間を大幅に短縮する事はできなくても、少しでも早く、素敵に簡単に編集出来るようにする方法をお教えします。

まずは撮った素材を全部見てみる

 

撮った映像を編集ソフトに入れて、さて編集始めようって方!

ちょっと待って下さい!

 

撮影した素材全部に目を通してみましたか?

全体を見ずに編集を始めると、終わらせた部分より残っている部分の多さに頭が痛くなります。

 

まず素材がどれくらいあり、どのシーンにどれだけのクリップがあり、どんなクリップがあるのかを目を通してみましょう。早送りで構いません。

 

そうすると

 

「思いの外素材多いな」

「このクリップはいらない」

「この場面ではこんなにいらないからカットしよう」

「このクリップより後のクリップの方が上手く撮れてるからこっちを使おう」

 

など、多くの事に気が付きます。そして見た後は自然とカットする箇所が分かるようになります。

 

この作業を怠ると、このクリップが本当に必要なのかどうかということが分かりませんので、どうしても時間がかかってしまいます。

 

「木を見て森を見ず」といったところでしょうか。

 

ちょっと面倒かもしれませんが、最初に素材に目を通しておくことを心からおすすめします。

 

後の作業の効率が劇的に変わりますので。

構成を考える

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【1、撮った素材をまず全部見てみる】の作業を終えたら、トータルでどれだけの時間で、どんなクリップがあるのかが分かりましたね。

その次のステップは「どんな構成にするか」を考えます。

 

・どんな作品にしたいか

・大体何分の作品にするか

・テロップを入れるとしたら、どこになんと入れるか

・音楽を入れるとしたら、どこにどんな曲を入れるのか

 

といったことを決めていきましょう。

 

最初の「どんな作品にしたいか」に関しては

かなり気合を入れて編集する場合になってくるかもしれませんが、もはや記録ビデオではなく「作品」にしたい方はここを重視するといいでしょう。

 

ただ本当に余分なクリップを切って全部を見れるようにしたいということであれば、この点と、何分の作品にしたいかという点はもはや考えなくていいでしょうが、

ダイジェスト編集やエンディングムービーのように曲に乗せて見せたいという方はこの点をじっくりと考える必要があります。

 

話は変わりますが、私達もエンディングムービーを作る際は当日の素材を見て、

どの場面に重きを置くか、どのシーンを見せたいか、サビにどの画を持ってきたいか

笑わせたいか、泣かせたいか

 

といったことを考えて編集します。

 

エンディングムービーは正直慣れないとそんなことを考えている暇すらありません。

どの画を使って埋めるか、そんな事しか考えられませんから。

 

でも今回やるのは記録ビデオの編集。

考える時間はたっぷりあります。

 

時間をかけて、どんな作品を作りたいかを考えてみましょう。

音楽に乗せる

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【2、構成を考える】でも少し触れましたが、音楽に乗せる。これもひとつの手です。

 

全てのクリップを音楽に乗せて編集するのもありですし、スピーチや大事なシーンは当日の生音を使ってそれ以外は音楽に乗せる。これもありです。

 

なぜなら、当日に撮った素材ってイベント事でない時にもビデオって回していますよね。

友人の表情であったり、ただ新郎新婦の様子を撮影していたり、テーブルに飾られている花を撮っていたり。

 

でもこれらの映像って、そんなに長い時間見ていると正直飽きてしまうものです。

スピーチや余興は別ですが、これらのシーンはパッと切り替えて他の映像に切り替わった方がその時その時の雰囲気が伝わります。

 

そういったシーンが多くある時に使いたいのが、「音楽に乗せるという方法」。

 

音楽に乗せることの利点は、生音を使っていると言葉やその時の音を気にしてカットすることが出来ないクリップをサクサク切っていけるところにあります。

 

装飾品や小物に関しては短くて1秒程度見せるだけで他のクリップに移行できるので、

自分の感覚でどんどんカットしていくといいでしょう。

 

ミュージックビデオなどを作るような気持ちでやっていくと、きっとかなりの早さで編集できることと思います。

 

使う曲のおすすめとしては(シーンにもよりますが)ポップな曲を使うといいです。

使う曲のテンポに比例して、テンポの良い曲であればそれだけ切り替わりは早く、

逆にゆっくりな曲を使う場合にはゆっくり見せるのがコツです。

 

編集していて一番個性が出るのがこの曲に乗せた部分です。

うまい人ほど無駄なクリップは使わず、テンポ感もいいんですので飽きないんです。

 

それに、曲に乗せているだけで見る人が「ただの記録ビデオじゃないな」と思ってくれるでしょうから、一石二鳥以上の効果が得られることと思います。

 

そしてなにより一番大事なのが、音楽に乗せての編集するのは「楽しい」ということ。

 

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大したことをするわけではありませんが、自分がなにか監督になったような気分が味わえますし、作った作品を誰かに見せたくなったり、自分でも何度も見返してしまったりします。

 

どうせ同じ「やる」なら、楽しい方がいいじゃないですか。

是非実践してみることをおすすめします。

 

因みに弊社では

 

・メイク~挙式開始前

・受付~披露宴開始前

・送賓

 

を曲に乗せています。

 

それ以外の部分はしっかり見せていますが、挙式当日、新郎新婦が見えていない部分やその場には居合わせているけど、見られない部分。

 

その部分を出来るだけ退屈せずに当時の状況をそのままに見せてあげたい。なので、基本的にはこの3点を曲に乗せています(式場によって撮影の制限などがありますので、確約できるものではありませんが)。

 

曲に乗せることにより、音楽が絶えず耳に入ってきますので、

生音を使っている時とはまた違った印象を見ている人に与えることが出来ます。

まとめ

さていかがでしたか?

今回お教えした内容はすぐに実践できるものばかりだと思うので、是非

参考にしていただければと思います。

余談にはなりますが、結婚式は一生に一度のものですから、

どうしてもそれを編集しようとなると時間がかかるのは当たり前なんですよね。

写真では写しきれないその場の笑い声や音楽、空気感…。

その全てを撮影したデータを見やすくまとめるわけですから。

それはもう大変な訳です。

ただ、あなたが編集したビデオが新郎新婦にとってはかけがえのない宝物になるわけですから、是非頑張ってください。

どんな編集をするかは編集するあなた次第ですが、その時の空気が甦るような素敵な作品に仕上がりになればと思います。

あなたが一生懸命作ったものですから絶対に喜んでもらえます。

その喜びを更に良い物へと昇華するお役に立てていただければ幸いです。

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